あの頃、ふたりで。

遠い昔のラブソング

イチゴ

それはイチゴ

白地にいっぱいの 小さなイチゴ模様のプリント

 

愛らしいイチゴ模様を 身にまとった君は

愛らしさに輝く笑みを 僕に向ける

 

両の手で君の頬をそっと包めば

愁いを帯びて潤んだ瞳は キラキラとして眩しいほど

 

始まりを予感させる口づけを そっと閉じた瞼に優しく贈ろう

ほんのりと紅が射すような口づけは 白く滑らかな襟元に置いてゆこう

すべてを賭けた口づけを 微かにほどけた唇に祈りと共に捧げよう

 

イチゴの実は 包まれるような甘く

ほのかな酸味は 切なく心に残る

 

 


遠い昔の恋の始まり。
こちらから順にご覧下さい。