君は前方の白い雲を見上げながら思案している。「君のは、罪なくちびるだよね」君は怪訝な顔をしてこちらを見る。僕は左手を伸ばしてぷっくりと形のいい下唇を人差し指でプルンと弾いて「こいつがね」と言った。「僕の心を鷲掴みにして、虜にしてしまうから…
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