またいつかな、寒さに両手を脇に挟みながら函館山にそう呟く。メイの暖かさが冷えた頭に甦る。首元に残してしまった赤い跡が眼裏に浮かび、その時の感触と体温が一緒になって熱いものが込み上げてくる。すべてはあの前から始まっていたのだ。 ずいぶんと遠回…
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